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横浜美術館が「文化の日」11月3日に無料開館 中島清之展も開幕

横浜美術館外観(撮影:笠木靖之)

横浜美術館外観(撮影:笠木靖之)

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 「文化の日」の11月3日、横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3)が無料開館を実施する。

中島清之展《喝采》1973(昭和48)年、横浜美術館蔵(中島清之氏寄贈)

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 横浜美術館は、1989年11月3日の「文化の日」に開館した。当日は開館記念にちなみ、3日に開幕する企画展「横浜発 おもしろい画家:中島清之 - 日本画の迷宮」展と、「コレクション展 2015年度第3期」を無料で鑑賞することができる。

 「横浜発 おもしろい画家:中島清之 - 日本画の迷宮」展は、日本美術院の中核として活躍した横浜ゆかりの画家・中島清之(1899~1989年)の軌跡をたどる企画展。常に新しい様式と手法に挑戦し続け、日本画の枠にとらわれない多彩な作品世界を展開していた清之は、「変転の画家」とも評されていた。また、最晩年には、三溪園(中区本牧三之谷58)の国指定重要文化財「臨春閣」の襖絵を手がけ、古典とモダニズムを統合させた集大成を残している。

 同展では、青年期から最晩年までの代表作をはじめ、スケッチや画稿を紹介し、大正から戦前・戦後の昭和という激動の時代に生きた同作家の全貌(ぼう)に迫る。会期は11月3日~2016年1月11日(会期中、一部作品の展示替えあり)。

 そのほか、同日スタートする「コレクション展 2015年度第3期」(11月3日~2016年4月3日)では、「抽象と構成 ~工業化と都市のイメージ」「神話とヌード」「無名都市 ~現代の写真に見る匿名の風景」 「コムデギャルソンの家具」の4テーマで、近代から現代までの作品を展示。中島清之展の会期中には、「大正昭和の横浜から」と題し、約100年前に横浜で撮影された貴重な記録映像(期間限定展示)と、当時の横浜で生産された宮川香山の眞葛焼(まくずやき)などの陶磁器を紹介する。

 横浜美術館の窪田知恵さんは「横浜は東京からも電車で1本、約30分のアクセス。街歩きも気持ち良いこの季節。どなたでも無料で展覧会をご覧いただけるので、この機会に横浜へ足を運んで、芸術の秋を満喫してほしい」と話す。

 無料観覧日の開催時間は10時~18時(最終入館は17時30分)。

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