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岩崎ミュージアムで人が入れる等身大リュックサック「人バッグ」の展覧会

すっぽり入ることが人型リュックサック「人バッグ」

すっぽり入ることが人型リュックサック「人バッグ」

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 岩崎ミュージアム(横浜市中区山手町254、TEL 045-623-2111)のギャラリーで8月26日から、布作家・ヒダミチヨさんによる人が入るための人型リュックサック「人(ひと)バッグ」の展覧会「ちきゅうのいきもの」が開催される。

赤ちゃん用から大人用までさまざまなサイズがある

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 「人バッグ」は、川崎在住で二児の母であるヒダミチヨさんが2000年から制作に取り組んでいる作品で、着ぐるみのように着ることが可能。おなかの前のファスナーを閉めると完全に中に入ることが出来、赤ちゃん用から大人用まで、大小さまざまな大きさがある。今回の展覧会では、植物の模様を描いたオリジナルの生地を使って制作した新作を発表する。会場では着用体験も可能で、期間中は「人バッグ」を作るワークショップやライブなども開催される。

 展覧会のテーマは「ちきゅうのいきもの」。4歳と去年12月に生まれた0歳の2人の子どもの妊娠・出産を通して、「命の芽生え、誕生はとても原始的なもので、人も地球の一部だと感じた」というヒダさんは、過去から現在、そして未来へとつながる命の世界を人型等身大リュックサック「人バッグ」で表現したいとしている。

 「人バッグ」は、中に人が入り単体で動くことも出来るので、ヒダさんはこれまでにも、ライブのダンサーとして踊ったり、集団で街を練り歩いたり、ミュージシャンの中ムラサトコさんと共に子ども達と一緒に「人バッグ」に入って遊ぶワークショップなどを開催するなど、幅広く活躍している。「中に入ると、人に包まれているような何とも不思議な感覚に陥り、外からの目が遮断されるため人の視線が気にならなくなり、いつもよりも少しだけ大胆な行動がとれるのかも」とヒダさん。

 27日には、無地の人バッグに布用ペンやカラフルな布を貼付けてオリジナル人バッグを作る親子ワークショップ「人バッグで自分の子どもを飾ろう」を開催。ワークショップ後には、バンド「マッスルNTTなどズ」によるライブがある。参加費は親子一組2,500円(ワークショップのみ1,500円、ライブのみ1,500円)。30日は、好きな模様の布とファスナーを使い、いつか生まれるかもしれない自分の子どもを思い描いて人バッグを作る「人バッグで自分の子どもをつくろう」を開催する。参加費は1,500円。両日とも13時から、会場は岩崎ミュージアム地下のゲーテ座ホール。要予約。

 ヒダさんは「2人の子どもの妊娠・出産を経て、脈々と受け継がれてきた命のつながりを実感した。広い会場なので、普段、展覧会やライブに行きにくい親子連れにも参加しやすいと思う。ぜひ来てほしい」と話している。

 展覧会は30日まで。入館料300円。妊娠中の来場者には、特製安産祈願人バッグをプレゼントする。

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