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横浜三溪園で「観梅会」-エバレット・ブラウン湿板光画展も

横浜三溪園の観梅会の様子

横浜三溪園の観梅会の様子

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 三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で、春の息吹を感じる「観梅会」が開催されている。

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 観梅会は、1908年に同園の創設者・原三溪が梅林の完成を祝い知人を招いたのが始まりで、第2次大戦中に梅林が大きな被害を受けた後、地元町内会などの協力を得て、1975年から再スタートした。

 園内には、日本画家・下村観山による屏風絵「弱法師(よろぼし)」(東京国立博物館所蔵、重要文化財)のモデルとなったことで知られる、竜が地をはうような枝ぶりの「臥竜梅(がりょうばい)」、横浜市の友好都市の中国・上海市から贈られた、花弁の下にある萼(がく)が緑色の「緑萼梅(りょくがくばい)」などの珍しい種類を含め約600本の梅の木が植えられている。梅の見頃は梅の種類により異なる。

 期間中は初音茶屋で古釜で沸かした温かい麦茶を振る舞うほか、梅などの「盆栽展」(2月22日まで)、「俳句大会」(2月22日)、太郎次郎一門「猿まわし」(2月28日、3月1日・7日・8日)、ワークショップ「香る紙雛作り」(3月1日)を実施する。

 園内にある江戸時代後期の古民家「旧矢箆原家住宅」では、桃の節句のシーズンに合わせ、各施設に設置している「ひなめぐり」オリジナルスタンプを集めるスタンプラリー「横浜ひなめぐり - 横浜人形の家・三溪園・根岸なつかし公園旧柳下邸」を実施している。

 また、三溪記念館・第3展示室では、写真展「エバレット・ブラウン湿板光画展-三溪園をめぐる」を開催。写真家であるエバレット・ブラウンは、フォト・ジャーナリストとしても活躍し、近年、日本の風景や伝統文化、伝統技術を古典技法で写し出した印象的な作品を発表している。同展では、横浜開港時に主流だった古典的な撮影技法で現在の三溪園をとらえた写真を紹介する。

 三溪園・広報担当の吉川利一さんは「観梅会では、臥竜梅や初音茶屋の麦湯接待など、100年前の三溪園開園当時の風情を感じられる。『観梅会』と『エバレット・ブラウン湿板光画展』の2つの催しで、今と昔が錯綜(さくそう)する感覚を楽しんでほしい」と話している。

 開園時間は9時~17時(入園は閉園30分前まで)。入園料は大人=500円(市内在住65歳以上無料)、小学生=200円。「観梅会」「横浜ひなめぐり」は3月8日、「エバレット・ブラウン湿板光画展」は3月9日まで。

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