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手描きで考える横浜港周辺のまちづくり-学生らが子安エリア対象にワークショップ

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 横浜港の水辺の都市再生を考える8日間のワークショップ「横浜ハーバーシティ・スタディーズ」が9月2日、さくらWORKS<関内>(横浜市中区相生町3)で始まった。

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 横浜ハーバーシティ・スタディーズは2010年に始まり、今回で4回目。今回ディレクターを勤めるのは建築家・明治大学教授の吉村靖孝さんで、テーマは「THE KOYASU MANUSCRIPTS -手で描く過去と未来の際(キワ)」。 古い街並みや、アナゴ漁などの漁業が行われている子安浜の漁港で知られ、現在は中高層マンションが増えている子安地区(神奈川区)を取り上げる。

 建築や都市デザインなどを学ぶ32人の受講生は6グループに分かれ、それぞれ若手建築家のチューターのもとで子安地区に足を運んでフィールドワークとリサーチを行う。その後、各分野の専門家らと議論をして都市再生のアイデアをまとめ、9日の最終講評会で提案を発表する。

 期間中には、 石川初さん(ランドスケープアーキテクト)、中山英之さん(建築家、東京芸術大学講師)、鈴木伸治さん(横浜市立大学教授)、野原卓さん、(横浜国立大学准教授)、中島直人さん(慶應義塾大学准教授)などの、建築や都市デザイン分野の一線で活躍している建築家や研究者が講義を行う。

 ディレクターの吉村さんは「地図を色分けする都市計画からの脱却には表現方法の刷新が必要。手描きならではのスピード感と、対象を浮かび上がらせる力を総動員して新しい都市像を描いてほしい」と話す。

 3日には、一般公開プログラムとして、建築家ユニット「アトリエ・ワン」を主宰する塚本由晴さん(建築家、東京工業大学教授)による基調講演が行われる。参加費無料、その後の懇談会は参加費1,000円。詳しくは横浜ハーバーシティ・スタディーズのフェイスブックページで。

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