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映画「世界一美しい本を作る男」横浜初公開-古書店巡るスタンプラリーも

作品「世界一美しい本を作る男」より

作品「世界一美しい本を作る男」より

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 シネマ・ジャック&ベティ(横浜市中区若葉町3)で3月1日から、ドキュメンタリー映画「世界一美しい本を作る男 -シュタイデルとの旅-」が公開される。

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 同作は、「世界一美しい本を作る」と言われるドイツの小さな出版社シュタイデルを取材したドキュメンタリー映画。シュタイデルは、ノーベル賞作家の新作からシャネルのカタログまで幅広い作品を扱う出版社。劇中では、シュタイデル社の本が作られる過程を紹介しながら、世界中にコレクターをもつ出版社の魅力に迫る。

 3月1日は、紅葉坂の出版社「春風社」(西区紅葉ヶ丘53)代表の三浦衛さんを招いたトークショー「横浜で本を作る男の本作りの現場」を開催する。聞き手は、たけうま書房店主の稲垣篤哉さん。三浦さんは、2009年に本作りと会社経営にまつわるエピソードをまとめたエッセイ集「出版は風まかせ」を発行、2010年に秋田への思いを綴った「父のふるさと秋田往来」を活版印刷で刊行するなど、これまでに約500点を出版している。会場は「たけうま書房」(中区末吉町474)。料金は800円(同映画の半券提示で500円)。

 関連イベントとして、近隣の古書店やブックカフェを巡るスタンプラリー「美しい本を見てまわるスタンプラリーの旅」も実施している。参加店舗は、中島古書店(中区常盤町6)、たけうま書房、まったり家(港南区大久保1)、シネマ・ジャック&ベティ。期間中は店主の選んだ「美しい本」が各書店に並び、スタンプを全て集めると参加店舗で特典が受けられる。スタンプラリーは3月16日まで。

 シネマ・ジャック&ベティの小林良夫さんは「スタンプラリー参加の3店舗や、春風社の三浦さんからは、映画のなかのシュタイデルに通じる、本への止めどない愛情が感じられると思う。電子書籍の浸透が進むなかで、手触りや匂いを感じられる本の面白さを、映画とイベントを通じて再発見してもらえたら」と話している。

 チケットは一般1,800円、大専1,500円、高校生以下・シニア1,000円。問い合わせはシネマ・ジャック&ベティ(TEL 045-243-9800)。3月14日まで。

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