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赤レンガ倉庫で舞踏家・室伏鴻プロデュース公演「<外>の千夜一夜」

"Krypt Blues" photo Laurent Ziegler

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 横浜赤レンガ倉庫1号館3階(横浜市中区新港1)で11月19日から、舞踏家・振付家の室伏鴻(むろぶしこう)さんのプロデュースによる連続公演パフォーマンス「<外>の千夜一夜」が開催される。

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 同公演では、日本を代表する舞踏家のひとり、室伏さんのプロデュースによる、ダンス、音楽、映画など多ジャンルにわたる実験創作の上演と上映、セッション・トークまで多彩なプログラムを実施する。企画制作は室伏鴻主宰ユニット「Ko&Edge Co.」とアートディレクター「k-kunst」。

 室伏さんは、暗黒舞踏の創始者・土方巽に師事し、1972年に舞踏集団「大駱駝艦・天賦典式」の創立・旗揚げに参加。以後、数多くの舞台に出演している。会期中は日本の若手から中堅・ベテランのダンサー、アーティスト、ミュージシャン、著名な批評家、海外のダンサーが実験創作の舞台に出演する。

 パフォーマンスには、新作ソロ「リトルネロ-外の人、他のもの」(23日)をはじめ、音楽家・大谷能生さんとのライブセッション「縁でFunk、水際にBlues」(21日)、日本演劇界・芥正彦さんとのコラボ作品「アルトー二人」(22日)に室伏さん自身も出演。

 「Free Session」には、7月に赤レンガ倉庫で開催された日仏振付家によるダンス公演「ダンスクロス」に出演した岩渕貞太さんと関かおりさんなど、若手ダンサーも登場する。岩渕さんと関さんは、国内最大級のコンテンポラリー・ダンスフェスティバル「横浜ダンスコレクションEX 2012」で「若手振付家のための在日フランス大使館賞」を受賞。

 映画は、脚本のマルグリト・デュラスとアラン・レネ監督のコラボレーションによる映像詩「ヒロシマ・モナムール」、イスラエルの街を舞台に描いた「石の讃美歌」(ミシェル・クレフィ監督)、ジャンヌ・ダルクの奇跡と宗教裁判を題材にした無声映画「裁かるるジャンヌ」(カール・テオドア・ドライヤー監督)を上映する。

 そのほか、2012年に結成されたバンド「呑むズ」の横浜デビューライブのほか、「宇野邦一の一夜『リトルネロと外の身体』」や「鴻英良&鵜飼哲の一夜『棄民 国民 そして 忘却』」などをテーマにした上映+トークイベントも行う。

 k-kunstの渡辺喜美子さんは「舞踏家・室伏鴻がプロデュースする大規模イベントの出演者は総勢30人。6セッションがプログラムされたトークは、この機会ならではの魅力的なテーマ設定になっている。横浜で室伏鴻がおくる6日間の饗宴(きょうえん)にご期待いただければ」と話している。

 チケットは公演=前売2,500円・当日3,000円、映像+トーク=(前売・当日)800円、映画=(前売・当日)800円、ライブ=(前売・当日)1,500円ほか。11月24日まで。各プログラムの詳細はホームページで。

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