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BankARTで世界的舞踏家をたたえる「大野一雄フェスティバル」

大野慶人「花と鳥 - 未来の私への手紙」

大野慶人「花と鳥 - 未来の私への手紙」

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 BankART Studio NYK(横浜市中区海岸通3)ほかで、9月27日からダンスイベント「大野一雄フェスティバル2013」が開催される。

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 2010年6月に103歳で他界した世界的舞踏家・大野一雄さんの名を冠した身体表現の祭典。2004年から毎年横浜で開催している。「時代の魂としての身体表現」をテーマに掲げ、国内外から演出家、振付家、ダンサーを招き、ダンス公演やワークショップ、アーカイブ展示など多彩なプログラムを実施する。主催はBankART1929(中区海岸通3)と大野一雄舞踏研究所(保土ヶ谷区上星川1)。

 プログラムは、大野さんの息子で舞踏家の大野慶人さんによる「花と鳥 - 未来の私への手紙」、眞島竜男さん振付・出演「今日の踊り」、何気ない日常の動きからダンスの共通言語としての振付を参加者のアイデアと共に作り上げていくワークショップ「Campfire」(ユヴァル・ピックさん&小林円香さん)。

 そのほか、リヨン都市共同体(グラン・リヨン)のリリュー・ラ・パプ国立振付センターディレクター、ユヴァル・ピックさん率いるカンパニーの初来日公演「Danse Tout Terrain」。大野さんと深い親交があり、現代演劇に大きな足跡を残した能楽師で演出家、観世榮夫さんの仕事の一端を振り返る「KANZE HIDEO DAY」も開催する。

 期間中は、BankART Studio NYKで、大野一雄フェスティバル2010の「ラ・アルヘンチーナ頌リコンストラクション」で発表された森村泰昌さんの作品や、眞島竜男さんの「今日の踊り」全編の映像作品のほか、舞踏家や舞踊関係者らの証言を収録した貴重なインタビュー映像集(大野一雄舞踏研究所アーカイヴ資料)を展示する。

 BankART1929の溝端俊夫さんは「10年目を迎える今年は、今一度、大野一雄が舞踊を通じて時代の魂に近づいていった人であるという自明の事実を思い起こし、継承し、創造する作業を続ける。過去の優れた遺産は執着を持って現在に回収し、未来を思考するフェスティバルにできれば」と話している。

 会場はBankART Studio NYK、野外及び周辺地域。各公演のチケットは前売2,500円、当日3,000円。11月3日まで。

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