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みなとみらい臨港パーク前でワカメの収穫-ワカメのみそ汁提供も

ワカメを検量している様子(2011年2月)

ワカメを検量している様子(2011年2月)

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 みなとみらいの臨港パーク前(横浜市西区みなとみらい2)で1月28日、夢ワカメ・ワークショップによる「ワカメ収穫」が行われる。

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 夢ワカメ・ワークショップは、海藻育成を通して富栄養化した海域の環境を浄化する取り組みで今回で11年目となる。きれいな海を未来に残そうと活動するNPO団体などが、子どもたちに環境改善の大切さを伝えることを目的に神奈川の海でワカメの育成を行っている。

 当日は、臨港パーク内・筏(いかだ)前に9時に集合。昨年の11月下旬に、同ワークショップの参加者約290人が、5×20メートルの筏に設置した3~4センチの種糸を取り付けたワカメ(親糸12本)をダイバーが海から引きあげ収穫する。順調に生育したワカメは3~4メートル程度で、1株平均4キロ、最大で7キロに生長しているという。

 会場には、横浜港に生息する生物(ヒトデ、ゴカイ、ヨコエビなど)を自由に触わり観察できる小さなタッチングプールを用意。海の水質や底質、生物について学ぶことができる。ワカメの重量を計測後、ワカメのお味噌汁を振る舞う。

 主催は、夢ワカメ・ワークショップ実行委員会(NPO法人海辺つくり研究会、海をつくる会、水辺を記録する会、カナカナ生物調査会、NPO法人海の森づくり推進協会、横浜シーフレンズ、磯遊び研究会、NPO法人よこはま水辺環境研究会、環境技術交流会、金沢八景・東京湾アマモ場再生会議、だいし水辺の楽校、とどろき水辺の楽校、NPO法人ともに浜をつくる会、NPO法人みなとサポート、よここネット、東京湾に打瀬舟を復活させる協議会、地球市民ACTかながわ/TPAK、よこはまかわを考える会)。

 海をつくる会事務局長の坂本昭夫さんは「15日にワカメの点検を行ったが、アメフラシの影響も見られず、昨年度末に入れたワカメの種は元気に成長していた。横浜港内でもこれだけのワカメが収穫できるのかと驚かれると思います。ワカメの種は岩手県釜石市と三浦のもので、ワカメがきっかけで釜石市と10年来のお付き合いがあります。当日は、釜石市役所や釜石市水産課、釜石湾漁協青年部の方々もいらっしゃいます。お弁当とみそ汁用カップ持参で、復興に向かう釜石の力とワカメの成長をご覧ください」と話す。

 開会は10時30分(参加受付開始10時~)、ワカメ回収開始=11時~、ワカメのみそ汁配布=12時30分~。

 「海をつくる会」は、山下公園の海底清掃をきっかけに1981年に設立。横浜や東京、千葉、埼玉などの「海が好き」なメンバーが集まり、山下公園清掃活動のほか、横浜市に唯一残る自然海浜の野島海岸(金沢区)での定点観察会、アマモ場再生など、海に関する活動に取り組んでいる。同団体は本年度、横浜市が設ける「第19回横浜環境活動賞」(市民の部)を受賞。2月4日に横浜市教育文化ホール(中区万代町1)で表彰式が行われる。

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