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元町に岩手のアンテナショップ「ナチュラルエッセイ」-復興支援を横浜から

いわてアンテナショップNatural Essey店内の様子

いわてアンテナショップNatural Essey店内の様子

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 岩手県一戸町、洋野町の特産品、伝統工芸品などを販売するいわてアンテナショップ「Natural Essay(ナチュラルエッセイ)」(横浜市中区元町5、TEL 045-263-9607)が注目を集めている。

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 同店は、2010年1月に開店。地元産の乳製品や野菜、菓子、調味料などの食品のほか、竹細工や木工品などの伝統工芸品など約400品目の中から季節や売上に合わせ常時150種類を扱う。ショップの運営は、一戸町出身の久保均さんが代表を務めるビジネスソフト開発会社「日本Miitec」(藤沢市)。

 人気商品は生鮮野菜で、一戸町、二戸市などから週に2回直送。新鮮さと、生産者が野菜に直接添付するレシピが人気で、リピーターも多いという。また今の時期は、奥中山高原で育った希少なジャージー牛のミルクを利用したソフトクリームも人気。

 開店してからの主な客層は、地元住民や近隣の飲食店など、地元に根差した店舗として定着し始めていた。3月11日の東日本大震災後は、遠方からの客も増え4月と5月は、購入客・購入点数ともに倍に増えたという。

 Natural Essay代表で、一戸町出身の久保均さんは「神奈川からの支援を本当に有難く感じている」と話す。久保さんは現地に赴いた際には仕入先の震災後の状況をヒアリング、未だ海産物の入荷の見通しが立たないため、漁業関係者が復活するための手助けを神奈川からできたらと話し、被災地を支援したい人・団体がいれば中継ぎをしたいという。「メディアだけではわからない、現地の生の情報を知ってほしい。生産者さんがどうすれば元気になるか神奈川のアンテナショップという立場から考えていきたい」と話す。

 店名の「Natural Essay」は、一戸町のキャッチフレーズ「白と緑のエッセイ」に由来。自然豊かな同町の魅力あふれる商品を消費者に届けたいという願いが込められており、横浜と一戸町、洋野町の架け橋となる存在を目指す。営業時間は11時~19時。月曜定休。月曜が祝日の場合は、翌日の火曜が定休となる。

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