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横浜マリンタワーがエコキャップ回収キャンペーン-年50トン回収目指す

テープカットの様子(リスト代表取締役の北見尚之さん、エコキャップ推進協会の笹森清理事長、世界の子供にワクチンを日本委員会の細川佳代子理事長、林文子横浜市長)

テープカットの様子(リスト代表取締役の北見尚之さん、エコキャップ推進協会の笹森清理事長、世界の子供にワクチンを日本委員会の細川佳代子理事長、林文子横浜市長)

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 横浜マリンタワー(横浜市中区山下町15)で1月17日、市内でエコキャップ回収を呼びかけるキャンペーン「開業50周年に50トンの感謝を。~25,000人分のワクチンを贈ろう~」がスタートした。

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 同キャンペーンは、NPO法人エコキャップ推進協会(中区羽衣町3)と横浜マリンタワーの共同プロジェクト。横浜マリンタワー50周年記念イベントの一環として、同タワーの運営会社の一つであるリスト(中区尾上町4)が実施する。

 同プロジェクトでは開業50周年にちなみ、1年間で50トンのペットボトルキャップを市内から分別回収し、リサイクル事業者への売却金を全額ワクチン提供団体「NPO法人 世界の子供にワクチンを日本委員会」に寄付する。50トンにはペットボトルキャップが約2千万個必要。50トンのキャップで、2万5千人分のポリオワクチンを世界の子どもたちに届けられるという。キャップの回収期間は1月17日~12月28日。

 キャンペーンの開始に向けて、17日は同タワー2階に設置された記念モニュメント前でテープカットを実施。林文子横浜市長をはじめ、NPO法人 世界の子供にワクチンを日本委員会の細川佳代子理事長、NPO法人 エコキャップ推進協会の笹森清理事長、リスト代表取締役の北見尚之さんがテープカットを行い、モニュメントのお披露目には近隣の横浜中華保育園、横浜中華学院附属幼稚園の園児らも参加した。

 細川さんは「ゴミになっていたものがリサイクルされ、役に立ち、子どもの命を救うことができる。最近話題になっているタイガーマスク現象のように、誰か一人が始めることで笑顔とありがとうの連鎖反応が起こります。厳しいご時世ですが、明るいニュースを皆さんに届けられるよう活動を続けていきたい」とあいさつ。

 また、林市長は「横浜市は『中期4か年計画』を進めていますが、今後は特に観光振興にしっかりと取り組んでいきます。横浜マリンタワーは50周年の15日に約7,500人の来場者を記録したとのことですが、これからも横浜のシンボルとしてその魅力を広めてほしい」と期待を寄せた。

 記念モニュメントは透明のアクリルパネルで制作されており、高さ約2メートル×横幅約5メートルのパネルの中に、色別に分けられたキャップ約4万個(約100キロ)が収められている。持参したキャップは、同モニュメントの横にある収集ボックスに寄付できる。

 今後も横浜マリンタワーはキャップ回収をきっかけに、イラストコンクールやワークショップ、地域団体・施設との連携による小学生・親子向け企画「横浜再発見ツアー」など、さまざまな関連イベントを開催し、リサイクルの促進と環境保護、人道支援の啓発活動につながる社会貢献活動を進めていく。

 開館時間は10時~22時30分(展望フロア最終受付は22時)。展望フロア入場料は大人750円、中学・高校生500円、小学生250円、幼児200円(3歳未満無料)。

 NPO法人エコキャップ推進協会は2007年に設立。2008年2月より内閣府認証NPO法人として活動を行っている。3年間の活動で全国から分別回収されたペットボトルキャップは、46,856の団体・企業・学校・個人の協力のもと、約29億5,500万個(2010年12月24日時点)。

 現在、ペットボトルは年間約250億本が生産され、回収率は62%、再資源化率37%。完全再資源化には長い道のりが必要だといわれている。

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