APEC横浜開催に向け市民・ジュニアサポーターが「おもてなし宣言」

11月7日から横浜で開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議に向け、市民サポーター・ジュニアサポーターによるキックオフセレモニーが開催された

11月7日から横浜で開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議に向け、市民サポーター・ジュニアサポーターによるキックオフセレモニーが開催された

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 クイーンズスクエア横浜(横浜市西区みなとみらい2)で11月6日、APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議の横浜開催に向けた「市民サポーター/ジュニアサポーター」キックオフセレモニーが開催された。

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 APECは、アジア太平洋地域の持続可能な成長を目的とし、域内の国・地域が参加するフォーラム。11月7日から14日に開催され、7日・8日が実務者会合、10日・11日が閣僚会議、13日・14日がオバマ米大統領や胡錦濤・中国国家主席、ロシアのメドヴェージェフ大統領など参加各国のトップが参加する首脳会議が行われ、約8,000人の会議関係者が横浜を訪れる。

 セレモニーには、林文子横浜市長をはじめ、神奈川県私立中学高等学校協会理事長の工藤誠一さん、ダイイチ取締役社長 鈴木一男さん、横浜ロータリークラブ 国際奉仕委員長 渡邊俊郎さん、市民サポーター、ジュニアサポーターなど、約300人が集合。消防音楽隊「ギターカルテット」の演奏で華やかにスタートした。

 林市長は「いよいよ明日からAPECが始まります。横浜を訪れる会議関係者をおもてなしの心で迎えて下さる多くのサポーターのご協力に感謝しています。おもてなしは、さしあげる側も楽しむことが大切。各国の方と接することができる貴重な機会を楽しみながら活動してほしい。この市民のパワーこそが横浜の宝。APEC開催をともに盛り上げましょう」と挨拶。

 APEC開催に向けた「おもてなし宣言」では、市民サポーター代表 横浜市立大学国際総合科学部4年の松山譲治さん、ジュニアサポーター代表 横浜女学院高等学校1年の三浦美香さんが意思表明を行った。

 松山さんは「大学で貿易や経済を学んでいるが、今回のAPEC横浜開催を知り、サポーターへの参加が自分の良い経験になると思い応募した。横浜の魅力はたくさんありますが、なんと言っても市民力が横浜の素晴らしいところ。サポーターとして積極的に活動し横浜の魅力をアピールするとともに、会議が安全かつ円滑に行われるよう全力で取り組みます」。

 一方、三浦さんは「学校でAPECについて学び、英語などの勉強会を行ってきた。小学生の頃、海外生活で現地の方に親切にしていただいた思い出があり、そのときの感謝の気持ちをお返しできればと思う。横浜の開放的でやさしい風を、笑顔とおもてなしの心で届けたい」と話した。

 市民サポーターは約150人で、主な活動は、市内各所に設置するインフォメーションデスクでの交通・観光案内、視察ツアーの予約受付、誘導案内ほか。神奈川県私立中学高等学校(全11校)から構成される約500人のジュニアサポーターは、横浜駅構内での交通・観光案内、誘導案内を行う。活動期間はいずれも11月6日~15日。

 会場には、内閣官房長官の仙石由人さんが激励に訪れ、「皆さんのご協力による力強いキックオフでAPEC開催を迎えられることに、日本政府より心からお礼を申し上げたい。アジア太平洋地域は今、劇的な変化の時期を迎えていますが、横浜がアジア太平洋地域の中心となり、新しい21世紀の発展と礎を築いたと言われるような記念すべきサミットになることを願う。若々しく、横浜らしいエネルギーでAPECを成功に導いていただければ」と語った。

 APECのメンバーエコノミーは、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、中国、中国香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュー ジーラン ド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、チャイニーズ・タイペイ、タイ、米国、ベトナムの21の国・地域。

 APEC横浜開催に伴う市内への経済波及効果は539~637億円、雇用発生数は5,257~6,271人と推計されている(調査:浜銀総合研究所)。

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