「上海万博」開幕式に林文子横浜市長-横浜ウィークも

林文子横浜市長(左)と唐登杰(とう とけつ)上海市副市長(右)

林文子横浜市長(左)と唐登杰(とう とけつ)上海市副市長(右)

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 林文子横浜市長は、上海市の招待により4月30日から5月2日にかけて中国に滞在し、上海万博の開幕式に出席した。

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 横浜市は1971年に上海市に友好都市提携を提案。その翌年に日中共同声明調印(日中国交正常化)が行われたことから1973年、横浜市と上海市との間で友好都市が締結された。横浜市は上海市にとっては初めての友好都市で、1987年には横浜市の海外事務所を開設。文化、スポーツ、経済、科学技術などさまざまな分野で活発な交流が行われている。

 林市長は、4月30日に開催された上海万博開幕式に出席。5月1日に「日本産業館」「日本館」「中国館」などの上海万博を視察。その後、上海市人民政府を訪問し、唐登杰(とう とけつ)上海市副市長と会談を行った。

 上海万博のテーマは「より良い都市、より良い生活(Better City, Better Life)」。都市経済の繁栄、都市科学技術の革新、都市コミュニティの再生、都市と農村の対話を目指す。参加国・機関などはおよそ240。入場予定者数は7,000万人(1日平均40万人)。会場は上海市黄浦江両岸(328ヘクタール)。会期は5月1日~10月31日の184日間。

 「心の和・技の和」をテーマにする日本館は、万博会場のAゾーンにあり、敷地面積6,000平方メートル。建築理念「生命体のように呼吸できる環境保護建築」のもと、日本の伝統的特徴と現代風を兼ね合わせた造りになっている。エココントロール技術を採用し、外部は発電できる超軽型フィルムで囲まれ、内部は循環式呼吸ホールなど最新技術を使用。展示は過去・現在・未来の3つのゾーンに分けられ、環境・水技術・ロボット・通信などの分野の先進技術とファッション、アニメなど自然と共存する内容を展示している。注目のひとつは、バイオリンが弾けるロボットで、開館式で中国民謡「茉莉花(ジャスミン)」の演奏を披露した。

 横浜市では今年度、羽田空港国際化や中国の個人観光ビザの解禁などの流れを受け、中国からの観光客誘致を強化する。同万博期間中は万博会場の西側地区に立地する「日本産業館」に出展参加し、映像による横浜の観光PRを実施。6月28日~7月4日の7日間は、日本産業館の屋外の催事ステージを横浜市が借り上げ、民間、行政の協働により、横浜の観光PRや知名度向上を目的としたイベント「横浜ウィーク」を開催する。

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