横浜市歌で盆踊り「よこはま踊り」プロジェクト-山中カメラさんも参加

「よこはま踊り」プロジェクトを発表する編曲家の岩室晶子さん(撮影:creative office tie)

「よこはま踊り」プロジェクトを発表する編曲家の岩室晶子さん(撮影:creative office tie)

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 横浜市歌を音頭に編曲して盆踊り「よこはま踊り」を作るプロジェクトが1月27日、中区野毛で行われた「野毛地区街づくり会」賀詞交換会で発表された。

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 運営を担う野毛・伊勢佐木町・吉田町の商業者らは、市内各地で開催される祭り・イベントで、世代を超えた人たちに踊ってもらうことを通し、地域の絆(きずな)を深めていきたいとしている。

 横浜市歌は、1909年7月1日の「横浜開港50年記念大祝賀会式典」で発表され、昨年で制定100周年。森鴎外が作詞した。1966年に横浜市歌普及委員会が設置され、現在も市立小中学校で歌唱指導がある。学校行事や市の式典などで歌われる場面も多く、世代を問わず市民に親しまれてきた。

 踊りの制作は、伊勢佐木町1・2丁目地区商店街協同組合、吉田町名店街会、野毛商店街協同組合の3団体が共同で行う。「横浜市歌で盆踊り実行委員会」を設立し、関心を持つ市民の参加を募り、ワークショップなどを開催しながら編曲や振付を検討し、4月の完成を目標とする。

 プロジェクトの総合プロデューサーは、ギタリストの本田清巳さん。本田さんは、野毛Hana*Hana(中区花咲町1)に拠点を置くミュージシャン白井貴子さんのマネージメント会社代表でもある。

 ディレクターにはアーティストの山中カメラさんを迎える。山中さんは、取手で「マルトノ音頭」を創作したほか、別府市で「別府最適音頭」、徳島で「神山スダチ音頭」、韓国で韓国版盆踊りを制作し盆踊り大会を開催するなど、「現代音頭作曲家」として活動している。山中さんは「横浜の音頭を作るにあたり、地域の歴史や文化を知るために、横浜に2月1日から滞在して制作に取り組んでいきたい」とメッセージを寄せている。

 編曲は、「羞恥心」などヘキサゴンファミリーのアレンジャーとして活動するほか、都筑区でNPO法人I LOVEつづきのメンバーとしてまちづくりに取り組んでいる岩室晶子さんが担当する。岩室さんは「市民の皆さんの考える『横浜らしさ』をとり入れながら音頭をつくっていきたい。大人から子どもまで、興味がある方はぜひ制作に参加しほしい」と、参加を呼びかけている。

 プロジェクトの事務局を務める藤澤智晴さんは「地域の市民や商店が広く連携して、みんなで元気を発信していくプロジェクト。今年の夏祭りの時期や11月に行われるAPEC開催の際に披露していきたい」と話している。

 今後、「横浜市歌で盆踊り実行委員会」を設立。3月3日15時から「ヨコハマから新しい踊りを」と題する発起人総会をTVKカフェ(中区太田町2)で開催し、4月完成を目標としている。問い合わせは野毛Hana*Hana(TEL 045-325-8123)まで。

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