三菱みなとみらい技術館がリニューアル-体験型展示ふやす

海洋ゾーン「みなとみらい海洋研究所」の有人潜水調査船「しんかい6500」

海洋ゾーン「みなとみらい海洋研究所」の有人潜水調査船「しんかい6500」

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 三菱みなとみらい技術館(横浜市西区みなとみらい3)は1月9日、体験型展示を充実させた「海洋ゾーン」と「技術探検ゾーン」をリニューアルオープンした。

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 リニューアルに伴い、海洋ゾーンに「みなとみらい海洋研究所」、技術探検ゾーンに「HYPER MECHA HARBOR ハイパー・メカ・ハーバー」をあらたに設置。ものづくりの基本となる技術や仕組みを体験できる展示を増やすことで、来場者の探求心や「ものづくり」への関心を高め、科学技術を楽しく学べるようにすることが狙い。

 海洋ゾーンの「みなとみらい海洋研究所」は深海研究所をイメージした空間で、日本が誇る有人潜水調査船「しんかい6500」、深海巡航探査機「うらしま」、地球深部探査船「ちきゅう」の海洋探査技術、研究・分析成果を展示。それぞれの貴重なデータや標本が紹介され、来場者は研究室をイメージした4つのコーナー「深海探査技術研究室」「しんかい研究室」「ちきゅう研究室」「うらしま研究室」で、与えられた「ミッション」と対応する「体験ポイント」をたどりながら海洋研究を疑似体験することができる。

 「深海探査技術研究室」は、深海に潜るための技術についての研究を行う研究室。「しんかい6500」の2分の1模型を囲むテーブルに、浮力材や耐圧窓、電源装置、耐圧試験でつぶれた試験片などが実物をまじえて展示されており、深海探査に必要な素材やメカニズム、水圧の威力を学べる。そのほか、「しんかい研究室」では深海生物と資源の研究、「ちきゅう研究室」は地震と気候変動の研究、「うらしま研究室」は地形と気候変動の研究を体験できる。

 技術探検ゾーンの「ハイパー・メカ・ハーバー」は港をイメージしたつくりで、「フォークリフト」と「クレーン」、「貨物船」の3コーナーで、さまざまな製品に応用されているメカニズムの基本原理を、実際に模型などを操作しながら体験することができる。

 フォークリフトのコーナーでは、狭い場所での正確な荷物の積み下ろしや運搬を可能にする「てこ」や「ピストン」、「リンク(関節)機構」の原理。クレーンのコーナーでは、巨大な荷物を吊り上げ水平に移動させる「滑車」や「歯車」、「カム(機械要素)」のはたらきについて。貨物船のコーナーでは、「浮力」や「揚力」のはたらきや発生する仕組みを学ぶことができる。

 同技術館ではリニューアル記念イベントとして、海や船の不思議を紹介する「海と船の巡回展」(1月9日~3月14日)、さまざまな深海生物を楽しめる映画会「DEEP SEA」(1月10日、11日)、飛行機作りに挑戦するオープンラボ「紙飛行機をとばそう!」(1月23日、24日)、ペットボトルとストローを用いた工作教室「浮沈子をつくろう!~海の仲間がくるくるダンス~」(2月14日、27日)を順次開催する。

 三菱重工業、広報・IR部の山本幸恵さんは「横浜150周年を節目に昨年8月、お陰様で入館者数が150万人を突破しました。今後も皆さまにお楽しみいただけるよう需要とともに展示を入れ替え、新鮮さを味わえる施設を目指します」と話す。

 開館時間は10時~17時30分(入場は16時30分まで)。入館料は一般300円、中・高校生200円、小学生100円。月曜休館(祝日の場合は翌日)。

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