横浜市「林 文子」新市長が初登庁-就任後初めての記者会見も

記者会見の様子

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 第30代横浜市長に就任した林文子新市長は9月1日、市庁舎に初登庁し、横浜市長としての公務を開始した。

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 林文子市長は、東京都立青山高校卒業後、「東洋レーヨン」(現、東レ)に入社。その後、自動車販売業界でトップセールスウーマンとして活躍した後、2003年に「BMW東京」代表取締役社長に就任。2005年には大手スーパー「ダイエー」代表取締役会長兼CEOに就任し、同社の経営再建を担った。2008年には「東京日産自動車販売」代表取締役社長に就任し、今回の市長選挙にあたり今年8月に同職を退任。民主党の推薦を受け、無所属で出馬した。

 選挙では、市財政の健全化と行政サービス改革、子育て支援や高齢者の暮らしの安心を主張し、91万票を超える得票で初当選。投票率は68.76%で、前回2006年の35.30%の倍近く。得票数2位で落選した中西健治さんとは約3万票差で、接戦を制した。

 9月1日の初登庁では、9時から市庁正面玄関前で登庁歓迎セレモニーが行われ、市民や職員合わせて約1,800人が参列。市長執務室に移動した後、市議会議長や市幹部職員、市会各会派などへの挨拶を行った。

 その後開かれた就任後初めての記者会見では、「開港150周年、市政120周年を機に、横浜で初めての女性市長として『温もりのある市政』を進めていきたい。財政状況は厳しいですが、できないとは思わないで、やらないといけない。もちろん甘くはないが、でもその中で希望を見出だしていく。絶対に手段はあると思うので、そこを探り出していきたい」と話した。

 子育て支援や高齢者の暮らしの安心に向けた取り組みを第一に、数々の企業再建に取り組んできた経営者としての経験を生かし、市民に行き届く行政サービスを目指すという。

 また、林文子市長は「私自身横浜に33年間住んでいたこともあり、地域の方々からいろいろなお話を聞いてきました。市民、職員、みんなが一体となって、子どもたちの未来のために、将来の横浜のために取り組んでいきたい。また、中小企業や商店街も大切に守っていかないといけない。地域自治を進めていく上での方策を考えています」とも。

 市長任期は4年間で、2009年8月30日から2013年8月29日まで。

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