開港5都市の高校生が演劇「トゥーランドット」-ミニヨコ会場で

トゥーランドット稽古の様子

トゥーランドット稽古の様子

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 エデュケーションプログラム野外劇「トゥーランドット」が8月8日と9日、大さん橋ホール(横浜市中区海岸通1)で上演される。

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 エデュケーションプログラム「トゥーランドット」とは、横浜市・神奈川県内に在住・在学の演劇に関心のある学生が主演者となり、プッチーニ原作の戯曲「トゥーランドット」を上演するもの。劇団ルームルーデンスが2003年に企画制作した舞台に、横浜緑が丘高校演劇部が参加したのがきっかけとなり、2004年夏にスタートした。同劇団主宰の田辺久弥さん演出のもと、毎年夏に公演が行われている。

 第5回目の開催となる今年は、開港150周年記念事業として函館・新潟・横浜・神戸・長崎各地から高校生の参加者を募集。高校生14人の参加に加えて、プロの俳優からは「名を秘めた王子役」で高橋和久さん、「ティムール役」で原元太仁さんが出演する。短期間で集中して稽古を行うのが同公演の特徴で、演出家と俳優の指導のもと、高校生たちが横浜で合同稽古をしながら公演に向けて表現を作り上げていく。

 公演日当日は、大さん橋ホールで同日に開催されている子どもたちによるまちづくりイベント「ミニヨコハマシティ」の会場をそのまま使い、架空のまちを演出。劇の冒頭は、大さん橋ホール入り口の野外から始まり、会場の内外を縦横無尽に活用しての舞台になるという。

 演出家の田辺久弥さんは「10代の学生たちが、トゥーランドットの世界で本当に生きている様子をぜひ見てもらいたい。稽古は、短期間でもすごいスピードで成長する子がいて楽しい。土地や場所のもつ可能性を芝居の大きな力に取り込めれば、必ず心が震える芝居になると思います」と話す。

 開演時間は18時30分。チケットは、大人=1,500円、高校生以下=500円、寄付チケット=5,000円。横浜公演終了後は、8月12日と13日に函館の五稜郭跡野外劇特設会場で公演を行う。

 田辺久弥さんは、1991年に「演劇実験室 万有引力」に入団。1995年に演劇集団・ルームルーデンスを結成し、同劇団の上映作品全ての演出を手がけている。海外公演も積極的に行い、エデュケーションプログラムの企画を通じて、演劇教育にも力を注いでいる。

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