森ビルが歴史建物「北仲BRICK」屋上でミツバチプロジェクト

「北仲BRICK」の屋上の西洋ミツバチ

「北仲BRICK」の屋上の西洋ミツバチ

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 森ビル(東京都港区)は3月13日、同社が所有する歴史的建造物「北仲BRICK」の屋上でアートやデザインを取り入れた養蜂(ようほう)を行う「HAMA Boom Boom! - ADMCミツバチプロジェクト」を開始したことを発表した。

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 同プロジェクトは、横浜の都心部で行う養蜂を通じて都市環境と生態系のつながりを感じることで、環境に対する意識を高めることを目的に実施。既にBankART studio NYKの屋上でミツバチを育てている「HAMA Boom Boom! Project」(オルト都市環境研究所)と、環境コンサルティングの「カーボンフリーコンサルティング」(中区海岸通3)と共同で、事業を進めていく。

 採れたハチミツは横浜産の食材として地元での消費を目指し、横浜市内で販売する菓子や飲食メニューへの活用につなげていくほか、アート教室「ドゥイ」(中区石川町4)の協力により、地元の子どもたちによる巣箱の装飾を行うなど、積極的に地域と連携していくという。既に、約3万匹の西洋ミツバチが活動している。

 「北仲BRICK」(旧横浜生糸検査所附属倉庫事務所)は、1926年築の鉄筋コンクリート、地上3階建ての建物。横浜の震災復興期を代表する歴史的建造物で、2007年に横浜市の指定文化財となっている。

 事業は、文化芸術・経済の振興と横浜らしい魅力的な都市空間を形成する「クリエイティブシティ・ヨコハマ」ならではの活動として、横浜市の「創造都市横浜推進事業補助金」に採択されている。ADMCは、北仲通北地区再開発事業計画の一環として検討している、デザインマネジメント活動の研究・支援・発展を目的とするビジネス支援センター「アジア デザイン マネジメント センター(ADMC)」の略称。

 オルト都市環境研究所の岡田信行さんは「今回のプロジェクトは、地域のアート団体によりミツバチをきっかけに子ども達の表現の場づくりをしていることが特徴の一つ」と話している。

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