横浜ビジネスコンテスト、グランプリはウェブ音声サービス

中田宏横浜市長と握手する、ナレッジクリエーションの新城直さん

中田宏横浜市長と握手する、ナレッジクリエーションの新城直さん

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 横浜企業経営支援財団が主催する「横浜ビジネスグランプリ2009」がパシフィコ横浜で開催され、ウェブ上の情報伝達を音声でサポートするシステムを開発するナレッジクリエーション(横浜市西区高島2)が最優秀賞を獲得した。

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 受賞した「ウェブ合成音声配信システム(Voice Delivery System:vds)の拡販事業化」は、ウェブページに音声読み上げ機能を搭載するための仕組みで、パソコン画面が見にくい人や、外国人など漢字が読めない人などへ配慮し、ウェブページ上に組み込んで使うこともできるもの。読み上げは男性と女性の声の選択や速度調整などができ、無料版と有償版がある。現在、テレビ神奈川のウェブサイトのニュース記事配信などで採用されている。

 表彰式では、中田宏横浜市長から表彰状と副賞30万円、3月に横浜メディア・ビジネスセンター内にオープンする「横浜PRオフィス」の1年間無料使用権が授与された。

 同社代表取締役の新城直さんは「vdsは、これまで情報にアクセスしにくかった人たちへの『アクセシビリティ・ユーザビリティ』を向上させることはもとより、新たなビジネスユースを創造することができる『人にやさしい社会づくりを実現する』ソーシャル・イノベーションをめざした製品。横浜開港150周年の記念すべき年にグランプリという栄誉を賜ったことは、横浜で創業した弊社としても本当にうれしい限り。横浜発のサービスをぜひとも皆様のお力で拡販していただきたく心より願っています」と話している。

 ビジネスグランプリではそのほか、中学生・高校生向けの教育マガジンサイト「さくらノート」の中山貴之さん(盤水社、本社=石川県金沢市)がオーディエンス賞を、流水式小水力発電機の「ストリーム」開発で海野裕二さん(シーベルインターナショナル、本社=東京都千代田区)が審査員特別賞を受賞した。

 今回のコンテストには、海外を含む全国各地から321プランの応募があったほか、最終審査の会場には250名を超す観客を動員し、これまでで最大規模の開催となった。

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