横浜と全国の「百歳王」の写真展-有隣堂が創業100周年記念で

写真家の小野庄一さん

写真家の小野庄一さん

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 老舗の書店「有隣堂」の創業100周年を記念し、写真家の小野庄一さんによる個展「横浜と全国の百歳王『笑顔のクスリ』Part1」展が、有隣堂ギャラリー(横浜市中区伊勢佐木町、TEL 045-261-1231)で、18日まで開催されている。

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 同展は、満百歳以上のお年寄り「百歳王」の笑顔のポートレート写真、日常生活や家族との想い出を切り取った写真と、人生のエピソードをつづった文章の展示などを通し「100年の歴史」を紡ぐ写真展。横浜在住の8人と全国の満100歳以上の人々の写真を展示している。

 小野庄一さんは、全国各地の満100歳以上の人々のポートレート撮影で、1993年に第30回太陽賞(平凡社)を受賞。1994年には作品をまとめた写真集「百歳王」(新潮社)を刊行している。

 開催記念イベントとして、17日と18日には会場内に特設したスタジオ「笑顔の写真館」で、満75歳以上の方と家族、結婚50年以上の夫婦と家族の写真を無料で撮影行う(10時より受付、先着10組まで)。9月には同展に続くPart2展を予定。2009年6月ごろまでに満百歳を迎える人を対象に、ポートレート撮影を受け付けている。

 開催に際し小野さんは「100年というと戦争、関東大震災などの凄惨な時代を含んでいます。その時代を生きてきた個人の体験を知ることは、まちの歴史をひもとくことそのもの。何人かすでに横浜で撮影してきましたが、皆さん元気でよくお話が弾みます。その時代に比べれば、現在の厳しい情勢もなんのその。100年を越えた人生を笑顔で過ごす、至福のかたちを見て頂ければ」と話す。

 開催時間は10時~18時(最終日は17時終了)。入場無料。

 有隣堂は、1909年創業の神奈川県を中心に展開する書店チェーンで、社名「有隣堂」の由来は、「徳は孤ならず、必ず隣有り」という論語 里仁篇から来ている。

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