BankART本町実験ギャラリーで芸大卒の作家展覧会-講座の一環

藤井信子さんの作品「電鳥山」部分ミクストメディア・インスタレーション(2008年)

藤井信子さんの作品「電鳥山」部分ミクストメディア・インスタレーション(2008年)

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 今年5月に新設されたBankART1929が運営するギャラリー「本町実験ギャラリー」(横浜市中区本町)で8月30日より、東京芸術大学大学院の院生と院修了生2人の展覧会「夢と覚醒」が開催される。BankART1929が主催するギャラリスト(画商)育成講座「横浜にギャラリーは育つか?」のプログラムの一環で、受講生が企画運営するもの。

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 作家は、今年同大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻を修了した藤井信子さんと同大学美術学部を卒業し、現在大学院で先端芸術表現専攻に在籍中の藤本涼さん。共に横浜で卒業制作を発表しており、横浜を出発点とする作家として今回展覧会が企画された。藤井さんはインスタレーションを中心に新作として版画作品などを発表。藤本さんは人物、動物、風景などを実写し、さらにそれらをデジタルカメラで撮影するという手法の写真作品を展示する。

 企画運営する同講座は、講師と受講生らの交流を重視した「BankARTスクール」で展開しているもの。銀座のギャラリストなどを講師に招きコンテンポラリーアートギャラリーの企画運営について学んでいる。

 講座の受講生で広報を担当する池田純子さんは「横浜は東京に比べて現代美術を取り扱うギャラリーが少ないことを踏まえ、今回は、横浜にちなんだ若手作家を紹介する。横浜の特色を出すことで東京のギャラリーとはまた違った展覧会になれば」と話す。池田さんは今年10月に県内でギャラリーをオープンする予定で、「講義は全てが実践に役立つことばかりでとてもためになった。教わったことを自分のギャラリーで生かしたい」と抱負を話した。

 開催時間は11時30分~19時(最終日は17時まで)。9月7日まで。観覧無料。

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