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3月10日は「横浜三塔の日」 イベント「横浜三塔の日2021」は中止

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 横浜市中区の「横浜三塔」と呼ばれる建物にちなんで、3月10日は「横浜三塔の日」とされるが、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の実施期間のため、関連イベントは中止する。

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 横浜三塔は、キング=神奈川県庁(1928年完成)、クイーン=横浜税関(1934年完成)、ジャック=横浜市開港記念会館(1917年完成)と呼ばれており、昭和初期に外国船員がトランプのカードに見立てて呼んだことが由来とされる。

 神奈川県庁は、五重塔をイメージさせるスタイルで、昭和初期に流行した帝冠様式のはしりといわれる。横浜税関は、イスラム寺院風のエキゾチックなドームが特徴。横浜市開港記念会館は、東南隅に時計塔、西南隅に八角ドーム、西北隅に角ドームを配している。

 三塔ともに、戦争や震災をくぐり抜け建ち続けており、いつしか船員たちが航海の安全を祈り、これを目印に入港したと言われる。三塔を一度に見ることができる場所は、現在は限られており、「赤レンガパーク」「日本大通り」「大さん橋」が知られる。「横浜三塔物語」は、この3地点を「1日で巡ると願いが叶う」という言い伝え。

 横浜市では2007年から、毎年3月10日を三塔との語呂合わせで「横浜三塔の日」と決めて、3月10日前後の休日にイベントを開催してきた。コンサートやモノづくりワークショップなど、大人も子どもも楽しめるプログラムのほか、通常非公開の横浜市開港記念会館の塔にのぼるツアーが人気を博していた。

 今年は3月7日に開催が予定されていたが、非常事態宣言が3月7日まで延長見込みとなった1月25日に、横浜市が中止を発表した。中止は昨年に続き、2年連続となる。

 横浜税関資料展示室は2月28日から当分の間、臨時休館。横浜市開港記念会館は1月12日から夜間の新規予約と定員を50%超える利用を中止している。

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