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関内桜通りで道路にテラス席を設置する「かんないテラス」 飲食店支援と地域食堂を同時開催

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 関内桜通りで7月15日、車道の一部を通行止めにして歩行者天国とし、道路にテラス席を設置し、近くの飲食店のテイクアウトを利用できる「かんないテラス」が開催される。

実施地域のマップ:中区相生町2丁目と3丁目、3丁目側の泰生ビル側路地

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 国が新型コロナウイルス拡大で経営に大きな影響を受けている飲食店の支援などを目的に、「テイクアウトやテラス営業などのための道路占用の許可基準を緩和」を決めたことを受け、関内の町内会組織やエリアマネジメント団体「関内まちづくり振興会」、デザイン事務所「オンデザインパートナーズ」などが参加する実行委員を結成して企画してきた。

 当日は、コミュニティスペース「泰生ポーチフロント」(横浜市中区相生町2)で、子どもからシニアまで誰にでも安価な食事を提供する「地域食堂 さくらホームレストラン」も開催され、テイクアウトでタコライスを提供するほか、野菜・果物の無料配布も実施する。屋外で、飲食することで3密を避けた状態で地域の飲食店を利用できる。テイクアウトは「焼き肉ビーフマン」、焼き鳥「えびす」などの店舗が対応する。

 企画にあたり、地元町内会である関内まちづくり振興会が会員向けに行ったアンケートでは、9割が新型コロナウイルス感染症拡大で「悪い影響が出ている」と回答している。同会が6月に実施した「テイクアウト版・地域食堂」では55食が1時間で完売した。

 実証実験は、国土交通省が、新型コロナウイルス感染症対策のための暫定的な営業であること、「3密」の回避や「新しい生活様式」の定着に対応すること、テイクアウト・テラス営業などのための仮設の設備であること、施設付近の清掃などに協力することを条件に、通常かかる占用料を免除する取り組みを利用し、市民が主体となり地域の企業や団体などと共に地域課題を検討する「関内リビングラボ」の活動と連動して企画。6月2日にオンラインで実施したリビングラボの公開トークの議論から、実施体制をつくり、約1カ月間の準備期間で実施に至った。今後も、関内地区の町内会やまちづくり団体、クリエーターなどが連携して、取り組みを継続していくという。

 実行委員長の秋山修一さんは「関内で、街をテラス化する新しい試みが始まります。コロナ禍でピンチをチャンスに変える規制緩和を受けて、多くの人の力が集まり実現に至りました。事後の検証をしっかりして、今後もさまざまな団体や行政とも連携して、関内の新しい魅力をつくれるようにがんばりたい」と参加を呼び掛ける。

 開催場所は、関内桜通りの2丁目と3丁目の間と、3丁目脇の路地。開催は17時~20時。小雨決行。雨天時はさくらホームレストランのみ開催で、かんないテラスは翌日に順延。

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