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横浜美術館でルノワール展 オランジュリー美術館から69点展示

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 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3)で9月21日、横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コクレクション「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展が始まった。

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 同展ではパリのオランジュリー美術館にある、絵画群146点のうち69点を展示。同館の作品は常設展示のために海外にまとまって出ることが少なく、来日するのは21年ぶり。印象派の巨匠であるルノワール作品8点と同時代の画家から20世紀初頭までのパリで活躍した画家12人の絵画を展示。

 最初の部屋では印象派のモネやシスレー、セザンヌ、ピカソの作品を展示。同じ部屋にはアンリ・ルソーの「婚礼」も展示し、ルソーはパリで税関職員をする傍ら週末に絵画を描いており、印象派との交流が少なかったことから、絵には遠近感が無い独特で丁寧な描写が目立つ絵画を得意とする。

 2つ目の部屋ではルノワールの作品のみを展示。同展の目玉である「ピアノを弾く少女たち」は1928年ギヨームが購入した作品で、隣に展示する「ピアノを弾く少女イヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル」は同じように2人の女性がピアノを弾く様子を描いており、2つの違いを楽しめるようにした。ホワイエでは当時の資料を通じて、異色の経歴を持つ美術商ポール・ギヨームについて知ることができる展示も行う。

 オランジュリー美術館はフランスの印象派とエコールド・パリの作品群を所蔵する美術館として知られ、モネの「睡蓮(すいれん)」の作品群を所蔵する目的で作られ、20世紀初頭のパリで美術商のポール・ギヨームが収集し、その妻が遺志を引き継いだコレクションを所蔵し、1960年代に公開された。

 同展覧会の監修を務めるオランジェリー美術館のセシル・ジラルドーさんは「ポール・ギヨームのコレクションをみていただき彼が構想した邸宅美術館の展示に近づければと考え展示している。当時の資料なども展示しているので、画家たちの時代背景も感じてもらいたい」と展覧会の魅力を語った。

 ギャラリートークは10月11日15時~15時30分、11月22日18時30分~19時に予定。事前申し込み不要。

 開館時間は10時~18時、金曜・土曜は20時まで開館(9月27・28日、1月10~12日は21時)木曜休館(12月26日は開館、12月28日~1月2日は休館)。2020年1月13日まで。

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