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清水建設がみなとみらいに大規模賃貸オフィスビル 横浜駅からペデストリアンデッキで接続

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 清水建設(東京都)は8月1日、投資開発事業の一環として、横浜みなとみらい21地区に「(仮称)MM21-54街区プロジェクト」として大規模賃貸オフィスビル(横浜市西区みなとみらい5)の建設工事に着手した。

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 建物は地上19階、延床面積約102,000平方メートル、総投資額は約550億円で、同社単独の開発プロジェクトとしては最大規模。完成は2020年2月末の予定。

 建設地の「みなとみらい21中央地区54街区」は、横浜高速鉄道みなとみらい線新高島駅の直上に位置し、JR横浜駅から接続されるペデストリアンデッキで徒歩7分、羽田空港まで約30分と、利便性が高い場所に立地している。

 同プロジェクトは、「クリエイティブな企業活動を支える次世代ワークプレイスの創造」という開発コンセプトのもと、「フレキシビリティ」「環境」「ウェルネス(健康・快適性)」「事業継続性(BCP)」に対応した付加価値の高いオフィスを提供する。

 オフィスは、最大約1,400坪の大空間のフロアを確保し柔軟なレイアウトができることが特徴。研究開発施設やショールームなどの多様なニーズに対応するため、最高天井高3.5メートルの空間と1,000キロ/平方メートルの床荷重に耐えられるヘビーデューティーゾーン、給排水対応設備を備えたフレキシブルフロアを計4フロア設ける。

 1・2階の低層部には、入居企業の利便性を高める店舗や託児施設、カンファレンス施設を設置し、日常生活やビジネスシーンをサポートする。敷地内には緑豊かな外部空間を設け、リラックスできるビジネス環境を提供する。非常時には広場やカンファレンス施設を開放し、帰宅困難者の受入れや防災備蓄品・災害情報の提供を通じて、地域に貢献するとのこと。

 建物には、放射空調システムとコジェネレーションシステムを導入して省エネに配慮する。また、巨大地震時の長周期地震動にも対応できる免震システムにより建物の安全性を確保し、停電時には、非常用発電設備により共用部へ約7日間電力を供給するとともに、供給安定性の高い中圧ガスを利用した非常時電源により執務室にも一定の電力を継続的に供給する。

 建物は、「LEEDゴールド認証」、「CASBEE横浜・Sランク」のほか、国内認証事例がない健康・快適性に配慮した建物・室内環境評価システム「WELL認証」の取得も目指すという。

 同社は「建設事業に次ぐ収益の柱を構築すべく、引き続き、オフィスビル事業をはじめとする投資開発事業に積極的に取り組んでいく」としている。

 建設地は、2016年3月に、土地を所有していた横浜市から清水建設が開発事業予定者に選定され、2017年3月に市と土地売買契約を締結した。同社は、みなとみらい21地区46街区に、大規模賃貸オフィスビル「横浜アイマークプレイス」(14階建て、延床97千平方メートル)を開発し、2014年5月から運用を開始している。

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